ロストワックス技術に自信あり。独自開発で鍛え上げたハイレベルな品質。
ロストワックス(LOST WAX) 法は従来の鋳造に比べ、格段に高い寸法精度と美しい鋳肌が得られます。また、隣接部分を一体化したような複雑形状の量産も可能です。
さらに、チタンをはじめとする高レベル鋼材への対応も可能で、アルミ・亜鉛などの低融点の鋼材を主材料とするダイ・キャストよりはるかに多くの鋼材を選択することができます。
このような特徴をもつロストワックス法は古くから知られた鋳造技法のひとつの手法にすぎません。しかし、キャステムのロストワックス技術はアメリカで確立された基礎技術に頼ることなく、独自の研究開発によって得られた独特のノウハウを持っています。
これまで切削加工によってしか、なしえなかった高精度のネジやギヤまで製造可能です。
業界他社の追随を許さないハイレベルな品質を示しています。
ロストワックスの製造工程
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金型製作 ワックス成型用の金型を製作。
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ワックス成型 金型にワックスを注入する。
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ツリー組み立て ワックスのランナーにワックス模型を枝のように接着。
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コーティング ワックスをセラミックでコーティングし、鋳型を作成する。
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脱ろう 鋳型を急速加熱し、模型材料を消失または溶かしだす。
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焼成 ワックスを完全に燃焼させるとともに鋳型を焼き固め、鋳型を完成させる。
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鋳造 焼成した鋳型に溶かした金属を流しいれる。
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型ばらし セラミックを割って中から金属を取り出す。
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切断 部品をツリーから切断する。
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製品検査 製品のキズや歪みを検査・修正する。
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機械加工 コスト重視、精度重視、大物対応などアイテムに合った工作機を選択し最適な機械加工を行います。
キャステムのロストワックス
- 形状 複雑な形状のもの、三次元的な曲面を有するものを、低コストで量産できる。
- 材質 特殊鋼、ステン、銅合金、アルミ合金と自由に選択できる。また、材質変更は、同じ金型を使えますので、試作段階において比較検討しやすい。
- 鋳肌 鋳込材質によって多少の違いはありますが、小部品12S 程度、大部品20S 程度です。
- 精度 他の鋳造法と比べて精度は高く、加工工程数の低減を図れます。
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強度
隣接部品や付属部品を一体化して鋳造できるため、組立、溶接による弱点部分をなくすことができる。
可動部分については、軽量化することによって不必要な慣性力をなくすことができ、耐久性が増す。
以上のように、形状、材質の2 方面から自由に強度を追求できる。 -
ロストワックスの鋳造品組成
ロストワックスによるコスト低減
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一体化によるコストダウン
切削・組立 ロストワックス化 -
除肉によるコストダウン例
切削 ロストワックス化
金型コスト | 金型制作費がきわめて安価(プラスチック部品用金型と比べて約1/5)で、かつ一度制作した金型は半永久的です。同じ金型を使っての設計変更、材質変更も容易です。 |
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生産コスト | 特殊鋼、ステン、銅合金、アルミ合金と自由に選択できる。 また、材質変更は、同じ金型を使えますので、試作段階において比較検討しやすい。 |
加工コスト | <試作段階、少量生産> 金型コストが低いため、製品1 個にかかる費用は、他製法に比べて、確実に安価です。 <量産段階> 製品に応じて最も適した方案をとり、低価格を実現します。 |
組立コスト | 加工の都合上、数個の部品を組み合わせて使用していたものを、一体化して、安価に製造できます。このことによって大幅なコストダウンが期待できます。 |