PROJECT 特集

社内託児所のほか、2時間ごとの有給休暇制度、柔軟な短時間勤務制度などを設けています。2児のパパでもある戸田有紀専務が、自ら育児休暇の取得やリモートワークを実践することで、男性社員の育休取得を後押ししています。子育て中の従業員のリアルな声とともに、各種制度をご紹介します。
社内託児所ひなたぼっこ

が、保育士と元気いっぱいに過ごしています。託児所を利用する場合、1日700円の自己負担で、オムツやおやつ、離乳食を会社負担で利用できます。
預け先と勤務先が一緒なので送迎の時短につながるほか、子どもと保護者が食堂で一緒に食事ができるなど、親子のふれあいの機会を提供しています。
ひなたぼっこ立ち上げに尽力した保育士の櫻井さんと、昨年から勤務する松本さんにお話を聞きました。

櫻井さん:もともと「出産した従業員が職場復帰しやすいようにしたい」との社長の思いから社内託児所が誕生しました。「ひなたぼっこ」は日当たりがいい本社ビルの1室にあるので、子どもたちがのびのびすくすく育ってほしいという願いを込めて名付けました。ゆったりとした時間が流れるアットホームな雰囲気の中で、子どもたち一人ひとりに寄り添い、安心感がある過ごしやすい空間づくりを心がけています。

櫻井さん:季節に関係した製作やイベント、ごっこ遊びのほか、手や全身を使ってやわらかいものや冷たいものの感触を味わう感覚遊びに力を入れています。近所にお散歩に行ったり、会社の敷地内で野菜を育てたりプール遊びをしたりと、暑さ指数に十分注意しながら戸外活動も行っています。小さい頃からものづくりに興味を持ってもらおうと、今年から子ども向けの3Dプリンターを使ったおもちゃ作りにも取り組んでいます。

松本さん:定員が5人と少人数なので、子ども1人1人とじっくり関わり、成長を間近で見られるのが魅力です。子どもたちはまだ小さく、うまく言葉にできないこともある中で、託児所で取り組んだ活動をおうちで保護者の方に伝えてくれることも。子どもたちの心に残ったんだなとうれしく、やりがいを感じます。子どもたちは、昼食を食堂で保護者と一緒にとるのですが、その間もさまざまな年代の社員が子どもたちに話しかけて優しく接してくれるので、子どもたちにとっても楽しい時間になっていると思います。

入所時に0~1歳だった子どもたちが、だんだんとしゃべれるようになったり歩けるようになったり、お友達と遊べるようになったりする。そんな子どもたちの発達段階や年齢に合わせた遊びの提案と、環境づくりをさらに進めていけたらと思っています。
ひなたぼっこは、2023年に認可外保育施設となり、国が定めた認可外保育施設指導監督基準をすべて満たす施設として証明を受けています。従業員の大事なお子さんを預かる上で、行政のチェックを経て保育にあたっています。保護者のニーズに可能な限り応えながら、職場復帰をサポートしていきます。
子育てをサポートする勤務制度

【柔軟な短時間勤務制度、2時間単位の有給休暇制度、年間休日125日】
子どもの小学校4年生終了時まで、1日あたりの労働時間が7時間または6時間の短時間勤務ができます。9時~16時や8時30分~16時30分など、会社から保育所までの距離やライフスタイルなどに応じ、子育て中の従業員が就業時間を自由に選んでいます。また、2時間単位で有給休暇取得ができ、看護休暇は1時間単位で取得可能。子どもの通院や行事などで活用されています。年間休日は125日(所定123日+有給休暇消化日2日)。子育てを含むプライベートに充てる時間を十分にとることができます。
【進む男性育休取得】
パートナーの出産を控える男性社員には、国の給付金制度などについて積極的に周知しており、本年度は社内で3人の男性社員が育休を取得。2025年度の育休取得率は男女ともに100%となっています(9月1日時点)。
戸田有紀専務は、昨年の第1子誕生後と今夏の第2子誕生後に育休を取得し、リモートワークを継続中。
時にはお子さんが全体朝礼や社内ミーティングに登場し、かわいい姿を見せてくれます。
働きながら育児に奮闘する姿を見ていると、育児参加への意識が自然と広がっていきそうです。
子育て中の社員にインタビュー

財務経理課の奥村さんと人事総務課の重藤さんです。

奥村さん:新卒採用後から経理係として勤務し、結婚・出産を経て昨年12月に育休から復帰しました。短時間勤務者向けの国の給付金制度について人事から案内があり、今年4月から短時間勤務に。保育園から職場までは片道30分ほどかかるため、夕方の家事・育児に少しでも余裕が持てるよう、現在は8時半から16時半までの勤務時間にしています。請求書の支払日近くは忙しく、限られた時間の中で集中して仕事をしているうちに、あっという間に勤務時間が終わります。
家に帰宅後、夕飯作り、子どものお風呂、寝かしつけ…。子どもが寝てほっと一息つくまでは、まさにノンストップです。

私は9時~17時勤務をしていますが、帰宅後も家事・育児で、1日があっという間に過ぎていきます。 最近は寝る直前まで元気いっぱいの子どもたちを寝かしつけるのに苦戦しています(笑)
―会社の各種制度や託児所を利用してみて、どうでしたか。
奥村さん:朝2時間有休を取得し、子どもを病院に連れて行った後に保育園に送り、その後出勤するという流れで、育児と仕事の両立ができています。同じ部署には女性や子育て経験のある方が多く、育児に対する理解がとても深く保育園からの急な呼び出しや、 子どもに何かあった際にも「子どもを優先して大丈夫だよ」と温かい言葉をかけてもらえる環境に、心から感謝しています。
重藤さん:私は子どもの参観日がある日によく2時間有休を取得しています。
また、育児と仕事を両立するために託児所を利用していました。
1人目は生後9ヶ月で職場復帰しましたが、託児所があることで早めの復帰ができ、とても助かりました。
2人目は保育園の審査に落ちてしまい、育休延長を検討しましたが、託児所を利用できたので延長せずに復職できました。
さらに、子どもが体調を崩した時はすぐに迎えに行けるので、安心して働くことができます。
食堂で子どもと一緒に昼食をとることができ、親子のふれあい行事も定期的に開催されているため、子どもとの時間を大切にすることができました。就業中の授乳も可能な環境が整っており、職場に託児所があることで柔軟な働き方ができるのは、本当にありがたいと感じています。
託児所を利用してフルタイムでの復帰を希望する人、早めの復帰を希望する人、短時間勤務で早めに退勤したい人…。
職場からの距離や各家庭の都合、今後のキャリアを考えて、育児をする従業員がさまざまな選択肢から自由に選べるのがキャステムの子育て支援のいいところだと思います。
――――――――――――――――――――――――――
キャステムでは近年、女性の新卒採用も増えており、男女ともに安心して働き続けられる環境づくりを進めています。
福山市の「グリーンな企業プラットフォーム」にも託児所や子育て支援の取り組みなど、戸田専務のインタビューが掲載されているので、ぜひご覧ください。
社内託児所や社員食堂による育休明け社員の復帰支援・満足度向上で継続雇用推進 | グリーンな企業プラットフォーム(※記事中の情報は2025年1月時点)