PROJECT 特集

キャステムのミニチュアの世界
さまざまな製法で精密金属部品や医療機器部品を製造しているキャステムは、超高精度高速微細加工機ナノレベルの造形が可能な超微細3Ⅾプリント技術を保有しています。
また、微細薄肉形状を得意とし、米国特許を取得したMIM(金属粉末射出成形)製法を用い、部品のみならず、世の中の注目を集めるオリジナルのミニチュア商品を生み出してきました。

キャステムの微細加工・造形技術を余すことなく発揮した作品や製品、各技術についてご紹介します。

■MIM(金属粉末射出成形)編

・マイクロツールセット
「はさみ貸して」「カッター貸して」と言った時、これを差し出されたらびっくりしてしまいそう…!ノギスやマシンバイス、ニッパーなどお馴染みの工具を全長約25㎜のサイズで再現した「マイクロツールセット」。MIM製法で作ったこちらは、一つ一つが実際に使える優れものです。全12種を小さなアタッシュケースに入れたミニチュア工具セットのほか、1個から選べる「マイクロツールストラップ」も販売しています。
米国のユーチューバーに取り上げられるなど、国内外の工具マニアの心もがっちりとつかんでいます。
▼商品についてはこちら▼
https://www.ironfactory-castem.com/SHOP/MN10034.html
・1/150スケールランボルギーニ
実際のランボルギーニの3D-CADデータを利用し、細かい部分もMIM製法で再現した製品です。実際のランボルギーニの1/150サイズとなっています。キャステムの創立45周年の記念品として製作し、本社ビルエントランスにも展示しています。
・キャステムのMIMの技術

MIMは、ステンレスや鉄、チタンなどの金属粉末と樹脂を混ぜ合わせ、金型に射出成形し、最終的に脱脂焼結することで金属部品を製作する技術です。
キャステムではいち早くMIM製法に着目し、アメリカからの技術輸入に頼ることなく独自に研究開発を進め、1991年に米国特許を取得しました。MIMは微細薄肉や複雑な三次元形状の成形に優れ、ニアネットシェイプでの仕上がりが可能です。焼結時には等収縮が起こるため高い寸法精度を確保でき、焼結後の高い密度により優れた機械的強度を持つ製品の製造が可能です。そのため、医療機器や電子機器といった小型で高精度な部品が求められる分野で広く活用されています。
▼MIMについて詳しくはこちら▼
https://www.castem.co.jp/technology/mim/

■切削加工編

・1インチメタルフェニックス
全長1インチ(25㎜)のフル切削のフェニックス。3軸マシニング加工の限界を追求した作品です。文化財の修復案件やフィギュア製作などで培ったCG技術とのコラボレーションによって生まれた逸品。Expert Bisai Creators Contest 2022『1インチ部門』にて、優勝を果たしました。

羽ばたくフェニックスの翼や尾、燃えたぎる炎を圧倒的な迫力・躍動感で表現。
脳内で削り方をシミュレーションし、何度も素材の向きを変えて切削加工を行っていますが、向きを変える事による加工誤差は0.002mm以下狙い。全てつなぎ目無しの一体形状で、わずか10工程で作り上げています。
・魅惑的な光を放つ壊れかけのメカドラゴン
複雑な模様と魅惑的な輝きを放つティマスカス鋼の無垢材から超微細な機械仕掛けを削り出し、メカドラゴンのペアのネックレスを作りました。
ドラゴンの大きさは縦25.4㎜、幅54㎜。体と翼は取り外しができ、体は荒々しい牙と角で強さをイメージし、翼は大きく広げた羽で包み込むような優しさをイメージしています。Expert Bisai Creators Contest 2024の1インチ一般部門で準優勝を果たしています。
・キャステムの微細加工機
フェニックスとメカドラゴンの製作には、碌々スマートテクノロジーの<超高精度高速微細加工機「AndroidⅡ」を使用しています。2点を製作した技術者は、全国に100人ほどとされる同社の「マシニングアーティスト」の認定を受けています。
この技術者は技能検定の特級を2種取得しており、高精度なマシニングセンターと、長年の金型製作・加工で培ってきた卓越した技術が超微細な作品創作を可能にしています。

■3Ⅾ造形編

・100万分の1スケール戦艦大和(髪の毛に乗る戦艦大和)
輝きを放つ戦艦大和の下にあるのは、なんと髪の毛。全長263メートルの「戦艦大和」を全長0.5mmで再現しており、主砲部分は直径約0.003mmです。世界最高精度の3Ⅾ光造形装置Nanoscribeシステムを活用した超微細3Ⅾプリントで製作し、約40nm(0.00004mm)厚の白金でコーティングしました。2025年3月末まで、広島県呉市の大和ミュージアムサテライトにて展示しています。
・17万分の1スケール福山城
地元福山市のシンボル・福山城の築城400年を記念し、17万分の1スケールでお城を再現しました。
全長0.2㎜で、髪の毛(左)と比べるとこのサイズ感です。
瓦や石垣の一つ一つも精巧に再現しています。
ミニミニミニバラ
2025年の世界バラ会議福山大会の地元開催を記念し、茎が髪の毛(左)より細いミニミニミニバラを製作しました。高さ、幅約0. 5㎜で、極薄の花びら1枚1枚を繊細に表現し白金でコーティングしました。


・Nanoscribeシステム
上記3点を製作したキャステムの超微細3Dプリントサービスは、京都先端科学大学と協働研究を進めている世界最高精度の3D光造形装置Nanoscribe(ナノスクライブ)システムを利用した造形サービスです。最小形状寸法は0.2μm。積層2光子重合の3D造形技術とサブミクロンの分解能を持つIP樹脂を用いることで、従来の製法では不可能だった形状や精度のものづくりを可能にしています。
この技術はメカトロニクス、バイオテクノロジー、MEMS、マイクロエレクトロニクス、光学、医療工学など、多岐にわたる応用が期待されています。詳細は技術ページでご確認ください。
▼超微細3Ⅾプリントサービスについて詳しくはこちら▼
https://www.castem.co.jp/submicron3dprintinglp/
・キャステムのものづくり
キャステムのものづくりの基盤となっているのは、創業時の手彫りの金型製作から培ってきた確かな技術です。基盤技術となるロストワックス精密鋳造、MIMに加え、多種多様な3ⅮプリントサービスやCTスキャン、金型レス鋳造デジタルキャストなど、新たな技術を精力的に取り入れています。確かな技術と最新設備で、キャステムはこれからも小さな「驚き」を作り続けます。気になる事があればホームページなどからお気軽にお問い合わせください。

▼MIMについてはこちら▼
https://www.castem.co.jp/technology/mim/

▼超微細3Ⅾプリントサービスについてはこちら▼
https://www.castem.co.jp/submicron3dprintinglp/

▼そのほかの切削加工品の事例はこちら
https://www.castem.co.jp/works01?category_id=224