PROJECT 特集

キャステム史上最大のイベント

世界パンデミックの混乱の中、開催された東京2020オリンピック・パラリンピック。その聖火ランナーに選ばれた弊社社長の戸田は、無観客で短い距離ではありましたが、聖火を次へ繋ぐ大役を無事果たしました。
『“次へ繋ぐ”ことは私達の業務上においても大切である事を再認識してほしい』『コロナ禍で無観客となったオリンピックをはじめ、外出禁止となった生活。病気に振り回される毎日。元気の無くなった従業員に活気を取り戻してほしい』
そんな社長の思いを形にして2021年に開催されたのが、聖火トーチをタスキ代わりに広島県神石高原町から本社までの約60キロを繋ぐ駅伝スポーツ大会でした。
同年、佐々木禎子さんの実兄・佐々木雅弘さんと出会い、禎子さんが生前最後に折った折り鶴の金属化に成功。『SADAKO』と名付けられ、世界中の人々へ禎子さんの想いと共に平和への願いを届けるプロジェクトに参加させて頂きました。
広島県に本社をおく企業として、このような平和への取り組みに貢献できた事は大変うれしくありました。
そして、その出会いをきっかけに2022年に実施した2度目の駅伝スポーツ大会は、平和への関心を深めると共に訴えかけていく為『折り鶴駅伝2022』と名前を変え、広島の平和記念公園から福山のキャステム本社へとタスキをつなぐイベントへとなりました。佐々木家の皆様も参加くださり、無事135kmという道のりを参加者一丸となって繋ぐことができました。

そして2023年。
戦争の絶えない現代に世界平和へ向けてさらに強いメッセージを訴えるべく、福山本社から広島平和記念公園を抜けて長崎平和公園まで約600kmを5日間の駅伝で繋ぐ、キャステム史上最大規模のイベントが始まりました。

やり遂げる決意

途方もない距離。途方もない数字。途方もない工程。
社長より発案された時、様々な考えが頭をよぎりますが、不思議と『無理』という言葉はありませんでした。それは過去2度の駅伝スポーツ大会の経験があったから。準備すべき事はわかっている。足りない事もわかっている。過去の経験から改善すべき事もわかっている。それら項目を並べていくと100項目を軽く超えるリストに。
未知の経験に対してやるべき事はいつも同じ。
『もう半歩』のキャステムイズムを心に、少しずつ少しずつ考えリストを消しては足して、消しては足してを繰り返し準備を着実に進める毎日。

そんな中、2023年5月に開催されたG7広島サミットで、広島を訪れた各国の首脳をはじめ、サミット関係者に弊社の「SADAKO」が贈られました。「SADAKO」が繋げる平和への願い。それは、私達がタスキで繋ぐ願いと一緒。個々の力を合わせて全員で1つの目標を成し遂げる駅伝には、言葉よりも訴えかける力があるのではないかと考えています。原爆が投下された2都市を駅伝で結ぶという、誰もが無謀と思う、“真夏の600km完走”に挑戦することによってより強い世界平和への思いを訴えかけていきたい。

従業員一同、やりとげる決意を胸に当日を迎えました。

繋がる願い

この折り鶴駅伝の取り組みに対して、岸田内閣総理大臣夫妻をはじめ、湯崎英彦広島県知事、枝廣直幹福山市長からも賛同を頂き、世界平和を願う直筆メッセージ入りの折り鶴が贈られました。

ランナー、スタッフ含めた関係者総勢141名。
福山本社から長崎までの600km。
「SADAKO」が繋げてくれた皆が願う平和をタスキに込めて。

2023年8月5日(土) 9時30分
和太鼓演奏者原田嘉子様の大太鼓と、御幸南保育所の子どもたちの太鼓に送られ、広島-長崎折り鶴駅伝2023がスタートしました。

折り鶴駅伝

8月の炎天下の中での駅伝。過酷な環境下でのイベントですが、そこを走るランナーは皆、笑顔。約1.5km先に待つ仲間へとタスキを繋ぐ。辛い時は仲間を頼る。仲間が助ける。スタッフが支える。みんなが駅伝を楽しみながら協力しあいながら走っていました。
8月6日 平和公園で献花・黙とう。
8月7日 瀬戸内海を望み、関門海峡を渡り、九州へ。
8月8日 体力的にも精神的にも疲労がたまってきた4日目。山越えのアップダウンに最長142kmの工程で最大の難所に。更に、駅伝開始前より懸念されていた台風6号が接近。スタート開始から雨、風に打たれながらの走行となりました。が、誰一人あきらめることなく前へ前へ。一時の晴れ間に姿を見せた大きな虹の架け橋に心を後押しされ、事前に応援に駆けつけてくれていたトップアスリートの助けも借りて無事走破!

最終日8月9日 長崎の平和公園へ。

平和へ

半年以上かけて準備してきたこの 折り鶴駅伝2023。
5日間に渡る広島→長崎(600㎞)の長い道のり、無事に長崎平和公園に到着することが出来ました。台風直撃という状況の中、誰一人として諦めることなく平和のタスキを繋いだことに誇りを感じます。従業員だけでなく、様々な形でこの駅伝にご協力下さった皆様、ご声援を下さった皆様、心よりお礼申し上げます。

ありがとうございました!!!

戸田社長メッセージ
長崎まで炎天下での600km駅伝、キャステムの歴史に残るイベントでした。キャステムが更に成長していく時にこういうイベントで培ったエネルギーと結束力が決め手になります。今回は感染症、熱中症、台風直撃という三重苦のなかで敢行しました。これは本来、従業員の命を預かる経営者としては失格かもしれません。しかし今、世界で起きている戦争という暴力に立ち向かうためには、強い覚悟を持って社会へメッセージを伝えていかなければならないと思いました。馬鹿げた活動だと言う人もいるかもしれませんが、何も平和に対して行動していない人が批判する資格はありません。キャステムは従業員一丸となって信念と覚悟をもって素形材企業の未来を築いていきます。あらためまして、この度の活動の思いを繋いで完走して頂いたことに心より感謝します。

佐々木雅弘様メッセージ
今年もキャステムの折り鶴駅伝にご招待いただき本当に嬉しく思っています。ドクターストップをはねのけ、命を削って参加された戸田社長からは並大抵ならぬ強い意思を感じました。戦争はあってはなりません。心を繋ぐことに国境は関係ありません。キャステムが世界一の技術で作ったこの永遠に劣化しないSADAKOを、私たちはこれからも世界各国に届けていきます。皆さんも思いをひとつにして共にSADAKOレガシーを育てていってほしいと思っています。世界平和を叶えるために頑張っていきましょう。