
ロストワックス(LOST WAX) 法は従来の鋳造に比べ、格段に高い寸法精度と美しい鋳肌が得られます。また、隣接部分を一体化したような複雑形状の量産も可能。さらに、チタンをはじめとする高レベル鋼材への対応も可能で、アルミ・亜鉛などの低融点の鋼材を主材料とするダイ・キャストよりはるかに多くの鋼材を選択することができます。このような特徴をもつロストワックス法は古くから知られた鋳造技法のひとつの手法にすぎません。しかし、キャステムのロストワックス技術はアメリカで確立された基礎技術に頼ることなく、独自の研究開発によって得られた独特のノウハウを持っています。これまで切削加工によってしか、なしえなかった高精度のネジやギヤまで製造可能。業界他社の追随を許さないハイレベルな品質を示しています。
ロストワックス製法で作られた蝶の模型。複雑形状、薄型形状などのロストワックスの得意とするところです。
ロウで制作した型にコーティングを施し、その後ロウを溶かすことによって鋳型を得ることから「ロストワックス」と名付けられた製法です。形状・材質が自由自在な加工方法です。
1. 金型製作
まず、ロウの型を成形するための金型を作成します。
2.WAX 成形
金型から作られたロウのパーツを複数つなげた「ツリー」を作成します。
3. コーティング
ツリーに何重ものセラミックコーティングを施します。
4. 鋳造
溶解した金属を型に流し込みます。
5. 機械加工
穴開け、切削などの加工や寸法の確認・調整を行い、仕上げを行います。
ロストワックスのご説明をアニメーションでご覧いただけます。
薄いもの、三次元形状のものはロストワックスの得意とするところです。
強度を必要とする重要保安部品へも数多く適用されています。
多数のパーツを組み合わせた形状も一体化でき、コストダウンを図れます。
鋳肌の美しさも大きな特徴です。金属組織が緻密なので、メッキののりも完璧。
形状
複雑な形状のもの、三次元的な曲面を有するものを、低コストで量産できる。
材質
特殊鋼、ステン、銅合金、アルミ合金と自由に選択できる。
また、材質変更は、同じ金型を使えますので、試作段階において比較検討しやすい。
強度
隣接部品や付属部品を一体化して鋳造できるため、組立、溶接による弱点部分をなくすことができる。
可動部分については、軽量化することによって不必要な慣性力をなくすことができ、耐久性が増す。
以上のように、形状、材質の2 方面から自由に強度を追求できる。
鋳肌
鋳込材質によって多少の違いはありますが、小部品12S 程度、大部品20S 程度です。
精度
他の鋳造法と比べて精度は高く、加工工程数の低減を図れます。
切削・組立
ロストワックス化
70%コストダウン
切削
ロストワックス化
50%コストダウン
金型コスト
金型制作費がきわめて安価(プラスチック部品用金型と比べて約1/5)で、かつ一度制作した金型は半永久的です。同じ金型を使っての設計変更、材質変更も容易です。
生産コスト
特殊鋼、ステン、銅合金、アルミ合金と自由に選択できる。
また、材質変更は、同じ金型を使えますので、試作段階において比較検討しやすい。
加工コスト
<試作段階、少量生産>
金型コストが低いため、製品1 個にかかる費用は、他製法に比べて、確実に安価です。
<量産段階>
製品に応じて最も適した方案をとり、低価格を実現します。
組立コスト
加工の都合上、数個の部品を組み合わせて使用していたものを、一体化して、安価に製造できます。このことによって大幅なコストダウンが期待できます。